週2ファスティングでたんぱく質が増える
週2ファスティング、(5:2ファスティング)の最も大きなメリットだと思われているのは「減量効果」ですが、ただ体重が落ちても意味はありません。
いかに、体脂肪を体外へ排出できるか。そして何より、身体の機能を落とさず、筋肉を減らさず痩せることができるか。
これがポイントです。
週2ファスティングでは、体内のたんぱく質の合成を活性化することがわかっています。
たんぱく質を「食べる」量と身体の中で「作る」量
私達は毎日たんぱく質を摂取します。ですが、たんぱく質は食べるだけでまかなわれているわけではありません。
たんぱく質は身体の中でも合成されているのです。
そして、そのふたつ、
実はたんぱく質を食べている量より、体内で合成している量の方が多いのです。
その差はなんと3倍。
たんぱく質を70g摂るとすれば、合成される量は約200gなのです。
たんぱく質を摂ることももちろん大切ですが、
身体のたんぱく質をキープしたいなら合成する力を上げなければなりません。
たんぱく質を作り出すのは「リサイクル」
では、その合成するためのたんぱく質をどこから供給しているのでしょう。
実は、体内で古いたんぱく質を「リサイクル」しています。
その仕組みを「オートファジー」と呼びます。
人間は飢餓状態になるとオートファジー機能が働いて、リサイクルの効率が高まるのです。
それによって、たんぱくの合成も進むのです。
オートファジーはプチ飢餓で活性化する
オートファジーとは、
細胞が持っている、細胞内のたんぱく質を分解するためのしくみのひとつです。
栄養の状況が悪くなった時、たんぱく質のリサイクルを行って、細胞の中をお掃除してくれます。
元々、人類は飢餓の歴史のほうが長かったため、オートファジーの仕組みが備わっています。
現代は飽食の時代となり、このオートファジーは必要がなく余り使われていないので、ファスティング(断食)をすることで、
このオートファジーのしくみを働かせることができるようになるのです。
ファスティングは「たんぱく質の質」も上げる
さらに、ファスティングはたんぱく質の合成を活性化するだけではありません。
ファスティングをすることによって、「質のいいたんぱく質」を作ることができるようになります。
たんぱく質も「良いいたんぱく質」と「質の悪いたんぱく質」があり、
「質の悪いたんぱく質」が溜まってしまうことがあります。それを「小胞体ストレス」といいますが、
ファスティングはその「小胞体ストレス」を減らしてくれるのです。